休憩時間を潰して施術している
随分前の話ですが、出身校が同じ鍼灸師がとあるスポーツジム内で開業しているのを見つけました。
奥様とふたりでやられているようで、今日の予約状況などブログでアップされていたんですが、そこには朝9時から夜9時まで休憩時間無しで施術する予定表が…。
大繁盛しているように見えますからそこはマーケティングにおいても素晴らしいと思います。
しかし同じ施術する立場からみると、休みなく12時間の施術は絶対体を壊すだろうと危惧してしまいます。
患者さんは自分自身の都合のいい時間に受けたいと思います。
それが会社の休憩時間という方もいらっしゃいます。
会社のお昼休憩というのは施術者にとってもちょうどお腹が空いて休憩したい時間でもありますよね。
ここを患者さんのイエスマンになって自分の休憩時間を潰して施術をするようになると、患者さんはまた同じ時間に来ても良いんだと思わせてしまいます。
パフォーマンスの低下は危険を伴う
母校が同じだった鍼灸師(ほとんど話したことのない知り合いレベルですが)はそうして気づけば休憩無しで12時間ぶっ通し施術になってしまったのではないかと考えます。
または最初から休憩なんか考えていなかったか。
確かに治療を受けたいという方がいたらできる限り応えたいのは当たり前です。
しかし患者さんのイエスマンになるのは違うんです。
鍼灸治療は非常に精神力を使いますから良いパフォーマンスがだせないのはもちろん、集中力の欠如から鍼の抜き忘れなど事故が起きる可能性もあがってしまうんです。
倒れて廃業する鍼灸師が多い
うちにくる新規の患者さんになぜ当院に来られたんですか?と話を聞くと
「以前通っていた鍼灸院の先生が倒れた(亡くなった)から。」
と答える人がまあまあいるんです。
鍼灸師や柔整師は週休1日が当たり前みたいな考えをもっている人が少なくありません。
これは12時間ぶっ通しで施術しているのと同様、体力も気力も削られるので最高のパフォーマンスをだしづらい状況です。
30そこそこまで無理をするのはそれもまたいい勉強かもしれません。
しかしそれによって患者さんが危険な目に合うのは絶対あってはならないことです。
そして自分自身も命の危険を伴うなんて家族も患者さんも大迷惑です。
スケジューリングできるからプロ
僕は患者さんに最高のパフォーマンスをだすことは当たり前だと思うし、そのために自分をスケジューリング、マネージメントするのがプロだと考えます。
プロ意識が高いのが感じ取られるから多くの方に頼ってもらえるんです。
昨日は飲みすぎた、今日はゲームしすぎて寝不足だ、行くたびにそんな話を聞かされたら患者さんはどう思うでしょうか?
こいつ大丈夫か?
そう思われて当然だと思いませんか?
人間ですから常に100%、万全の体調というわけにはいかないかもしれない。
でもそこを常に80%以上でいられるよう努力をすることがプロなんだと考えます。
開業している人は自己管理、スケジューリングを見直して、患者さんによりよいパフォーマンスをだせるよう努力してみてください。
技術力もひらめき力もぐっとあがって集客力も高まりますよ!
今日もがんばりましょう!

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