ネットで検索すると「鍼灸師 やめとけ」なんていうキーワードがでてきます。
デメリットがめだちすぎてるからそんな言葉がでてくるのだと思います。
僕は資格取って16年目ですけど自分が鍼灸師目指すと決めた大学生のときもそんな事言われましたね。
日本は不況が続いているって皆言うから皆同じように安定した職業を勧めてくるんです。
でも時代はこの2年でガラッと変わりました。
こんな大不況の時代、果たして鍼灸師の資格をとって大丈夫なのだろうかと不安な人も多いかと思います。
今回はこれから鍼灸師の資格を取っても全然大丈夫だと思う3つの理由をお伝えしていきます。
【鍼灸師はやめとけ】鍼灸師3つのメリットを理解できないやつが言ってるだけです
これから鍼灸師の資格を取っても問題ない3つの理由
理由はこの3つ。
- AI、ロボットにはできない
- 人口減少はしても世界で戦える
- 自由度が高い
では解説していきます。
AI、ロボットにはできない
これからの時代、AIやロボットによる仕事の自動化が進み仕事がなくなると言われています。
例えばコンビニではすでに無人店舗が試験的に導入されていますし、飲食でも注文は全てスマホや店のタブレット端末からでできるようになっています。
他にも銀行の窓口で働く人も近い将来いなくなるっていう話がでています。
どんどん人件費削減ができるようになってきているんですよね。
ではこの業界、鍼灸はどうなるかといえばまだまだロボットにはできない仕事だと思います。
理由は簡単。
- 心がない
- 細かすぎる力の調整はロボットには無理
ここも少し個別に書いておきましょう。
心がない
ロボットには心がありません。
鍼灸で大切なのはその人の不安や悩みを楽にしたいという想い、寄り添う気持ちがとても大事です。
そして患者さんもそれを望んでいる方が多いです。
ただ鍼をぶすぶすと体にさせばいいというものではないんです。
これは10年以上経営してきて凄く感じることです。
よく相性がいいとか悪いとかそんなこと聞いたことありませんか?
これは上手い下手じゃなくて心と心の問題なんです。(もちろん上手い下手ももちろんありますがね)
優しいからすべての人と相性が合うかといえばそうではないんですが、施術にはその人の心、人格、気持ちがでます。
技術レベルが高い低いは当然ありますがそれ以上に手から伝わる心が患者さんの心を動かし、大切な自分の体をおまかせしようと思うようになるんです。
人は感情で物を買います。
これは感動で物を買うと言い換えてもいいでしょう。
機械にこの感動が作れるかといえば、現時点では不可能としか思えません。
だからまだ数十年以上は鍼灸師として仕事し続けることができると考えます。
細かすぎる力の調整はロボットには無理
先程も書いたように鍼灸というのはただぶすぶす鍼をさせばいいとかお灸をぽんぽんとおけばいいというものではありません。
人それぞれ感じ方が違うので微調整が大切です。
ツボを探す取穴を迅速に行い、どこに鍼をするのかそれともお灸をするのか、その深さや熱さの刺激量をその日の体調や体質によって微調整していく。
こんなのロボットにできるわけないじゃないですか。
むしろできたとしても任せようと思う方は少数だと思います。
例えば盲腸の手術ができるロボットが開発されたとします。
100%成功すると宣伝していたとしてあなたはお願いしようと考えますか?
機械の故障を機械が修理するのとはわけが違います。
手を通じて温かさを伝え、リラックスさせることができるのは人だからこそではないでしょうか。
だから鍼灸師という仕事はまだ数十年仕事になると言えます。
人口は減少しても世界で戦える
今後超高齢化社会になります。
医療費の問題や税金の問題であまり鍼灸にお金を使いたがらない人が増えるかもしれません。
また増税や新型ウイルスの影響で不況がさらに酷くなり国全体に活気がなくなるかもしれません。
しかし日本の人口は1億超えてます。
適切な場所に適切な料金設定で価値をしっかり伝えることができればまだまだ稼げる仕事です。
また今後海外から働きに来る人もいるでしょうし、逆に海外で鍼灸の需要が高まるかもしれません。
とくにアメリカは好景気の波がきてますから資格さえなんとかなれば家族を養うくらい余裕かもしれません。
もし英語も堪能なら…夢は広がりますね。
世界にでるとするなら問題は資格です。
日本の資格では認められずその国の鍼灸の資格を取らなくてはいけないところもあります。
必要時間、講義を受けなくてはいけないというのもあります。
また海外の方が需要があるという話もあるのでライバルが多いということになります。
海外では日本と違った戦い方の勉強も必要になります。
しかし需要がある、さらに高まってくるのはほぼ間違いないでしょう。
日本の鍼灸の資格で活動したいのなら豪華客船に乗るという手もあります。
月収100万稼げることもあるようなので海外で働きたい、稼ぎたいという人はいいかもしれません。
自由度が高い
鍼灸師としての稼ぎ方は実は自由度がかなり高いです。
雇われにしても普通の鍼灸院、整骨院は当たり前、最近では病院に就職出来たりもしますし、スポーツトレーナーとして活躍することも可能です。
スポーツトレーナーならチームに所属することもできますし、一流選手の個人トレーナーというのも可能性としてあります。
開業権があるのも特徴で、自分の好きな場所に好きなように治療院を作ることもできます。
ひとりでやるもよし、スタッフを抱えて大きくするも良し。
それから年齢制限がないのもいいですね。
鍼灸師は体が元気なら80歳になっても現役で施術することができます。
普通の仕事違って年齢が高いと安心感や頼りがいがでたりして信頼されやすいというメリットもあります。
よく大学生が将来はカフェ開きたーいとか何も考えずに言ってるじゃないですか?
あれって自分が自由にお店を作って楽しく働きたいって意味だと思うんです。
(ガチにカフェやりたいなんていう人は飲食の大変さもわかっていってるでしょうから相当な変態だと思うしすごい人だと想います(汗))
そういう意味でいえば鍼灸師は自分の好きなように院を作って好きな時間に働けて好きなように料金設定ができる。
おしゃれなカフェを作るようにおしゃれな鍼灸院を作るのもまた素敵じゃないでしょうか?
鍼灸師のデメリット
ついでに簡単ではありますがデメリットも書いておきましょう。
大きいデメリットは以下の2つです。
- お金がかかる
- お金が(最初は)稼げない
- 資格取っただけじゃプロじゃない
ついでに、鍼灸師のデメリットを教えてくれるこんな本もあります。
ていうかこんな本出せるくらいの文章力あるなら鍼灸師でもやれそうな気もするんですが(汗)
まあいいや。
少し解説します。
お金がかかる
資格取得には専門学校に行かなくてはいけません。
医療系の国家資格ですから3年間みっちり勉強することになります。
問題は時間もかかるのもそうですがそれよりもお金です。
僕は渋谷の花田学園(日本鍼灸理療専門学校)に通いました。
ここは他と比べてもやや安めですがそれでも3年間トータルで700万くらいはかかっているんじゃないかと思います。
同じクラスだった高卒後の若い子なんかは親が出していますが僕や他の脱サラ組なんかは自分で捻出してました。
ちなみに僕の場合は午前から夕方までバイトして夜学校というルーティンでした。
整形外科で時給900円くらいだったかな?当時。
月に7万ちょい貯金しておけば学費は払えました。
実家暮らしだったからなんとかなりました。
高いところだと1000万超えるようなところもあるようなのでお金に関してはどうクリアするかはっきりと決めておかなくてはいけません。
お金が(最初は)稼げない
資格取ったらプロ。
確かに一般の方からみたらそのとおりです。
しかしこれは車の運転免許みたいなもので、ただの許可証みたいなものです。
つまり鍼やお灸をしていいよという免許をもらったところで実際の現場では正直役に立たないんです。
まったくキャリアがないのに難病や自律神経失調症の治療なんてできません。
ほとんどなにもできないということは…そう、お給料だって低い。
プロ野球選手だって活躍していない新人は給料低いし、活躍できなかったクビにされます。
鍼灸師は活躍できないからクビになることはあまりないとは思いますが給料があがることはなかなかないです。
しかし稼げない仕事かといえばそうでもないです。
僕も2人の子供を養えるくらいには稼げるようになりましたし、まださらに先を目指せると感じています。
年収については先日こちらの記事を書いたので興味ある方は是非読んでみてください。
鍼灸師で年収1000万以上は可能です。【そのなり方を解説します】
まとめ:楽しいか楽しくないかはあなた次第です
というわけでこれから鍼灸師の資格をとっても大丈夫な理由を3つお伝えしてみました。
読んでみてあなたはどう思いましたか?
すでに資格をとって何年もやってる鍼灸師でも意見はわかれます。
もう無理、いやぜんぜん儲かる。
結局こんなのはその人次第なんです。
飲食だってやれば誰でも儲かるわけではないですよね。
美容室だって同じですし、一般企業に勤めていたって仕事できる人とできない人とでは収入に差がでます。
当たり前の話です。
お金を稼ぐ、お金をいただくということはそんな甘くないんです。
でもしっかりと向き合えば大成功とまではいかなくても普通に家庭をもって生活できて、たまに旅行行けるくらいには稼げます。
これからの時代、コロナによる大不況の煽りで経営が苦しいという職種も多いですよね。
でも鍼灸、接骨院業界はそこまで大ダメージ食らっていないように感じます。
倒産している、潰れてしまった院はあるようですが飲食店などと比べたら少数です。
必要とされてる業種だと思いませんか?
オンラインで多くの人と家にいながら交流できる、仕事も家からでなくてもできてしまう時代ですがそんな時代だからこそ、人のあたたかさ、ぬくもりが欲しいという人も増えるのではないでしょうか。
自分らしい生き方を探す人が増えています。
ひとつの職に縛られるのではなく自由にいろんなことをして稼いで暮らしていく時代がもうやってきています。
鍼灸師になりたいなら是非なりましょう。
デメリットも踏まえた上でなったのならきっと楽しく仕事ができるはずですし、人生楽しい!って実感できるはずですよ!

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