鍼灸の資格を取って数年雇われして腕に自身がついた人は次は「自分で店を持ちたい」と思いますよね。
しかし実際にいくらかかるのか、本でもYouTubeでもアバウトなことしか言ってないのがほとんど。
自己資金は?敷金は?広告費は?
今回は僕が開業した際にかかったリアルな費用を全て公開します!
テナントを借りて開業したい方の参考になれば幸いです。
僕が開業した時にかかった実際の費用(ベッド2台、40平米)
まず僕が開業したときのテナントの条件です。
- 事務所仕様
- 広さ約40平米
- 共用部に水道、トイレ
- 2階
- 地下に駐車場(コインパーキングタイプ)
- 駅から徒歩15分(ひたすら坂道)
- 周りはマンションだらけ
- 日中の人通りはごく少数
- 看板は置けない(多摩市条例のため)
こんな条件のところで開業しました。
家賃は84000円+共益費が3000円くらいだったかな?
水道代はなしで光熱費のみ。
駐車場代は使った分だけ払っていたので開業当初は1万もかからず。
移転前は常に2万くらい払っていたけど、それでも2万ですからかなり安い方。
敷金は3ヶ月分。
契約時に2ヶ月分の賃料を先払いしなくてはならず、敷金と合わせて約40万くらいでした。
あとはカーテンレール、カーテンの購入&工賃で15万くらい。
棚とかデスクとかPCとか買い揃えて開業時はトータル100万。
ちなみにベッドやタオルは前の職場の院長がプレゼントしてくれました。
今でも本当に感謝してます。
運転資金を考えても条件さえ揃えば100万あれば足りる
開業というともっと資金が必要と考えている方もいるかもしれません。
自己資金だけでは足りず融資も受けないといけないかもと。
しかし融資を受けるレベルというのは内装工事が必要な物件を借りるときくらいです。
内装工事についてはまた次の機会にお話しますが数百万かかったりします。
最初からスタッフを雇って経営をスタートさせるなんて考えなければ、100万以内で開業は可能です。
開業時に考慮すべきは運転資金
僕は開業時に結婚もして運転資金なんてすっからかんでスタートさせました。
とりあえず鍼灸に興味ある人は少なくないし多少はくるだろうと高を括っていたんですね。
それが見事に大外れ。
当たり前です。
集客の勉強なんてしてこなかったんですから。
前の勤め先がどんな集客法をしていたのかも知らないで、簡単に集客できると考えてしまった。
前の勤め先がどんな歴史があったのかも考えずに、院長がどれだけ苦労してきたかも見ようとしていなかった。
開業して勤めていたところの院長の凄さを思い知らされましたね。
で、開業してすぐにわんさか患者さんが来ることはそうそうないわけです。
よく開業初月で月商200万達成!とか書いてあるTwitterみますけど例え単発でもたいしたもんです。
それを真に受けるとあまりの人のこなさにびっくりするというわけです。
つまりお金がどんどん減っていく!!
家の貯金が0になるのもあっという間でした。
これから開業する方は僕のようなことにならないために絶対運転資金は半年分、少なくても3ヶ月分は用意して置きましょう。
運転資金がないということは鍼を買うのも勇気がいる、広告も全然出せない、ホームページだって更新が遅れるなんてこともあるんです。
良い経営は良い治療に繋がります。
顔や態度にお金の不安が現れてしまいますからね。
融資を受けたいなら日本政策金融公庫
地銀や信金はまだ話を聞いてくれますが開業時に融資を受けたいのならまず日本政策金融公庫がおすすめです。
金利はめちゃ安いし、起業サポートプランもあります。
大手の銀行よりは借りやすいです。
しかし間違えちゃいけないのはあやふやな事業計画だとてんでお話にならないということ。
金融公庫に行って申請すればお金を貸してもらえるなんてことはありません。
きちんと事業計画書を作成し、自分の契約や熱意をきちんと伝えられるようにしていないと担当者もOKを出してくれません。
例えば友人が5000円貸して!今度倍にして返すから!
なんて言ってきたらあなたはその人を信用できますか?
日本政策金融公庫も地銀も信金も、一番重要視するのは返済できるかどうかという点なんです。
もちろん未来のことなんてわかりようがないですし、計画通りいくことは稀です。
しかしその計画を成功させるための【入念に練られた計画書】があることで担当者は信頼し、融資をしてくれるのです。
信用を得るには言葉だけじゃなく過去の行動、これからの行動力も問われます。
ちなみに過去の行動とは滞納がないかとか他に借金はないかなどです。
まとめ
開業にお金をかければ成功するかと言えばそんなことはありません。
しかしあまりにケチりすぎて貧乏くさい治療院には誰も来ません。
自分自身がどういう治療院を開きたいのか、どういう内装なら自分が行きたいと思えるのかをしっかり考えましょう。
お金の問題はデリケートでしかも超ストレスになります。
今回の記事を少しでも参考にしてもらえたら幸いです。
ついでに鍼灸師が収入を上げる方法を知りたくないですか?
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興味があればぜひお読みください。
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