小腸編に続き大腸編をお送りします。
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では行きましょう!
大腸の構造

大腸は小腸比べて短く太い器官です。
小腸にある柔毛のようなものはありません。
盲腸・結腸・直腸に大別されます。
大腸はなにするところ?

大腸の働きはこんな感じ。
- 水分や塩分を吸収する
- うんちをつくる・ためる
- 食物繊維を発酵させる(短鎖脂肪酸:大腸のエネルギー源と…)
- 血を作る(NEW!)
大腸がなぜ健康に重要なのか。
それは3つ目の食物繊維を発酵させることが大きな理由です。
ちなみに血を作る、血球を作るということがわかったのは最近のことです。まだ研究中?
赤血球や白血球、血小板といった血球は、従来、骨の中心部の骨髄にある造血幹細胞からつくり出されていると考えられてきた。しかし、このほど、米コロンビア大学の研究チームは、腸移植を受けた患者の血液にドナーの血球が含まれていることに気づき、移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在することを突き止めた。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/12/post-11376.php
大腸が作る病気予防の凄いヤツ!

食物繊維は小腸では消化されずに大腸で発酵されます。
発酵させることで短鎖脂肪酸というのができます。
この状態になると大腸から吸収されるのですがこれがまた凄いんです!
この短鎖脂肪酸の凄いパワーを見てください!
- バリア機能強化
- 発がん予防
- 肥満予防
- 糖尿病予防
- 暴飲暴食予防
- 免疫機能の調節
はい、腸が免疫力や健康に超重要という理由がこれなんです。
大腸が活き活き元気だとこれだけ働いてくれるんですね。びっくりじゃないですか?
1のバリア機能はo-157のような病原性大腸菌の毒素を体内に侵入させるのを防ぐと言われています。
5の暴飲暴食の予防というのは大腸がしっかり働いていると腸管ホルモンが分泌され、食欲を抑えることと満腹感を持続させることで食べすぎを防いでくれるというものです。
いろいろな病気を予防するだけじゃなく、まさかの食欲抑制の効果もあるとは…。
ということは食欲がとまらない!なんて方は大腸のはたらきが悪いとも言えますね。
大腸が元気じゃないと病気のリスク、太るリスクが高まってしまう。
元気になりたい、病気になりたくない、綺麗に痩せたい、そう思うのならやはり腸活するべきですね。

短鎖脂肪酸とビフィズス菌

大腸で産生された短鎖脂肪酸は健康の維持に大きな役割を担っています。
それは上で書いた通りです。
短鎖脂肪酸は人の場合、酢酸、酪酸、プロピオン酸の3つがメインとなります。
例えば酢酸、つまりお酢ですが、これがあるおかげで腸内は弱酸性の腸内環境となります。
そうすると悪玉菌の出す酵素を抑えることができるのでガン予防に繋がるのです。
酢酸がお酢ならお酢たくさん飲めばいいんじゃない?飲む美味しいお酢あるし。
と思った方もいるかもしれないので、ひとつ補足しておきます。
お酢は飲んでも消化の途中で吸収されてしまうんです!
じゃあどうすればガン予防にもなる短鎖脂肪酸のうちのひとつ、酢酸を増やすことができるのか?
それはこの酢酸を多く作り出すビフィズス菌を多く摂取すること!
ビフィズス菌は善玉菌のなんと99.9%を占めます!
つまりビフィズス菌をきちんと摂取しておけば善玉菌は増え、悪玉菌の活動は抑えられるということです。
腸内細菌はどこではたらく?

腸内細菌の働きは以下のようなものです。
- 病原菌の侵入をブロックし攻撃、排除する。
- 食物繊維を発酵させて短鎖脂肪酸を作る。
- ビタミン類を作る。
- ドーパミン、セロトニンを作る。
- 腸内細菌と腸の粘膜の細胞で免疫力の70%を作る
もうね、すごすぎですよ。
腸内環境(腸内フローラ)が身体や精神を健康に保っていると言えますね。
そんな腸内細菌はどこではたらくのか?
腸内というと十二指腸?空腸?回腸?それとも大腸?とわからなくなっちゃいますよね。
覚えておいてください。
腸内細菌は大腸を主な活動場所にしています!
これは体内の仕組みで胆汁酸というのが小腸内に分泌されてるんですが、これが細菌の細胞を壊してしまうので腸内フローラは作れないからなんです。
だから
大腸を元気にすること=腸内環境を良くする
ということになるんです。
大腸を活き活きさせるには?

大腸を活発にするにはやはり腸内細菌のバランスをよくすること!
腸内細菌のバランスとは
善玉菌2:日和見菌7:悪玉菌1が理想とされています。
あれ?健康に大切な善玉菌が2?少なくない?
そう思った方も少なからずいるはず。
悪玉菌という名前で悪者と考えてしまいがちですが悪玉菌も消化吸収を助けたり、免疫機能を上げたりと善玉菌と同じような働きもしているんです。
もちろん悪玉菌の中には増えすぎて病気の原因となってしまうのもいますから増えすぎは注意というわけです。
バランスがとっても大切ってことですね。
さっき上でも書いたように善玉菌の99.9%を占めるビフィズス菌を取ることがそのバランスを維持するのに大切なことになります。
悪玉菌が増えると?
ビフィズス菌がない→悪玉菌が増える、そうなるとどうなるか。
- 毒素が体内に侵入、吸収されるので肌荒れ、ニキビができる。
- 腸内細菌のバランスが崩れるので免疫力が低下する。
- 太りやすくなったり、糖尿病、ガンのリスクが高まる。
- 幸せホルモンのセロトニンややる気ホルモンのドーパミンができないので鬱っぽくなる
- 便秘になる、治りにくくなる。
病気だけじゃなく、美容にまで悪影響が強く出てしまうんですね。
疲れやすい、コリやすい、お腹の調子がいまいち、風邪を引きやすい、治りにくい、そんな方は腸内環境が良くないのかもしれませんね。
まとめ

というわけで大腸についてざざーっと解説してみました。
とにかく大切な働きが多すぎて、腸は超大事!ってことが良く分かりますよね。
オヤジギャグがでたところで今回の記事はおしまいになります。
最後にまとめ書きます。
- 大腸は腸内細菌叢(腸内フローラ)の群生地
- 大腸は食物繊維を発酵させて短鎖脂肪酸を作る
- 短鎖脂肪酸は大腸のエネルギー源だけじゃなく、身体のエネルギー源にもなる
- 短鎖脂肪酸はさまざまな病気、生活習慣病の予防につながる
- 腸内細菌のバランスがいいとストレスに強くなったりやる気がもりもりでる
- 腸内細菌の善玉菌を増やすにはビフィズス菌
とりあえずここを抑えておけばOK。
これ以上深くいくとめちゃくちゃ長くなりそうなのでいったんここで終わりにしておきます。
近いうちに幸せホルモンのセロトニンとやる気ホルモンのドーパミンについては書きたいと思います。
お楽しみに!
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ではまた!
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